ご挨拶

執行にあたり

平素は、労働組合の諸活動に対し、格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

私たちを取り巻く環境は、原子力発電所の再稼働が停滞するなか、国のエネルギー政策を巡り、2050年カーボンニュートラルに向けた気候変動対策強化やデジタル化など、環境変化に伴い、電力関連産業の事業運営や働き方改革に伴う労働環境は大きく変化を生じております。

そのような難しく厳しい状況下においても、社会インフラのひとつである電力流通設備や各種電気設備の設計・施工・保守を中心として、さまざまなお客さまのニーズにお応えしながら、北海電気工事株式会社で働く者は、長年築きあげてきた先輩方から受け継いだ技術と経験と知識、さらには変化に対応する力を備え、一歩一歩着実に歩みこれまでの困難を乗り切ってきた実績があります。

労働組合として、一番の財産は人であり、すべての活動の原点は職場にあることを念頭に、組合員からも会社からもそして社会からも信頼される労働組合として活動を展開し、会社の継続的な発展のために労働組合としての立場からも役割を担い組合員が安心して働ける環境と、そのご家族が安心して生活が送れる環境の維持・向上に向けて取り組みを行って参ります。

組織が一丸となり、進むべき道を切り開き導いていくこと、そのためには組合員の思いをしっかりと受け止め活動を展開していくことが必要であることを申し述べ新執行部一同、力を一つに取り組んで参る所存です。 引き続きの組合活動に対するご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

以上

本部執行委員長 高橋 昭仁

本部執行委員長 高橋 昭仁

活動方針

北海電気工事労働組合の活動の基本スタンス

私たちを取り巻く環境については、ほくでんグループのおかれている経営環境が大きく変化するなか、グループ中核企業としての期待と役割が大きくなっており、総合設備企業として、顧客ニーズに高品質かつ高い信頼性をもって応え、ひとり一人が使命と責任を強く自覚し行動することが求められています。

労働組合としても、道電力総連の中核組織としての期待と役割が大きくなるとともに、組合員の声をはじめとする各種ニーズに対し、品質と信頼性を保つことはもとより、的確な判断とスピード感をもって対応することが、益々重要となっています。ルールの厳格化やニーズの拡大により高まる繁忙感は、時に人と人とを繋ぐ関係を希薄にさせる要素にもなりかねませんが、職場において何より優先されるべきは『安全』と『健康』であります。安全が維持されることにより、「高い技術力・生産力」が確保され、健康な知力・体力から「生産意欲」の向上が図られる、明るく活力ある職場づくりと、互いに言葉と気持ちが通じ合える職場づくりが重要であると考えます。

組合員ひとり一人が『すべての活動の原点は職場にある』ことを念頭に、組合員が安心して働ける環境とその家族が安心して生活が送れる環境のためにも労働条件の維持・向上が重要であり、さらには、ワーク・ライフ・バランスの実現に向け、積極的に取り組むこととします。刻々と変化する職場環境に対応するため、諸先輩から脈々と受け継ぐ理念と精神を尊重し、変化に対応できる柔軟性と的確な判断力を醸成し、次の活動基調のもと具体的活動を展開することとします。

1.「安全」と「健康」に敏感な明るい職場づくりをめざして

災害・事故のない健康で明るい職場をつくるため、職場内のコミュニケーションの充実や『安全』と『健康』に敏感な職場風土、個人意識の定着を目指すとともに、「絶対に事故を起こさない」という「安全最優先」を基本に積極的に安全衛生活動に取り組みます。

  1. 安全衛生の確保は、職場の活動が原点であり、労使一体となり、労働災害撲滅に向けて取り組みます。
  2. 衛生面においては、働き方改革関連法に伴い多様化する働き方と時代に沿ったライフスタイルの充実が図られる職場環境整備の充実に向けて取り組みます。
  3. 心と体の健康に対して、自己管理意識の醸成とメンタルヘルス・ケアの充実に向けて取り組みます。
  4. 労組安全衛生委員会や現場訪問を通じ、安全衛生等に関する認識の共有と知識の向上に取り組みます。
  5. 類似災害の撲滅に向け、全国電力総連で作成した「重大災害防止対策集(死亡・感電・墜落・転倒)」等を活用し、再発防止に努めます。

2. 組織活動の充実をめざして

すべての活動の原点は職場にあり、労働組合組織と組合員の距離が身近に感じられ、存在感ある組織づくりに向けた活動の展開・充実に取り組みます。

また、本部と各支部・分会が相互に密接なコミュニケーションを図ることで、迅速な情報連携を行い、より適時性ある対応が可能になるよう取り組みます。

  1. オルグや職場集会を実施し、職場が抱える課題等について意見交換を行い、共通認識を図られるよう取り組みます。
  2. 組合役員の人材育成を積極的に行うとともに、次代を担う役員の教育・研修の充実を図りつつ、効率的な組織運営と財政運営に取り組みます。
  3. 組合員とその家族を含めたコミュニケーションの活性化を目的とする福利厚生の充実に取り組みます。
  4. 男女平等参画社会の実現と女性活躍の推進に向け、取り組む意義と重要性を認識したうえで、上部団体等と連携し取り組みます。
  5. ユース部幹事会や研修会等の交流の場を活用し、連帯性や人間性・社会性を育むとともに組合活動に対する知識の向上を図り、ユースリーダーおよびユース役員の育成に取り組みます。
  6. 女性委員会やセミナーを通じ、組織の連帯を促し、活動の充実に取り組みます。また、女性委員会機関紙等を活用し、各種法改正・諸制度等の啓発活動に取り組みます。
  7. 電工部会および全電工労連の諸会議や他組織との交流・意見交換等を通じて人材育成を図り、労働組合活動の充実・強化に取り組みます。

3. ゆとりある生活の実現をめざして

組合員が安心して働ける環境とその家族が安心して生活が送れる環境の整備・充実に向け、「雇用の確保」と「総合的労働条件の向上」を基本に、仕事と私生活の調和を踏まえた各種制度の充実に向け取り組みます。

  1. 「雇用の確保」を最優先に取り組みます。
  2. 組合員とその家族の安定・安心した生活を実現するため、連合をはじめ電力総連、電工部会および全電工労連等と連携し、情勢認識の共有を図るとともに、相乗効果が得られるよう「総合的労働条件の向上」に取り組みます。
  3. 適正な労働時間管理により心身ともに健康な状態で業務に従事するため、労働時間等設定改善労使委員会において、総実労働時間の短縮や有給休暇取得等、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた活動に取り組みます。
  4. 経営全般にわたる諸課題について、経営協議会や運営協議会等を活用し、労使間での意思疎通を図ります。
  5. スケールメリットを活かせる、ほくでん生協や電力総連年金等の活用促進に取り組むとともに、労金・全労済等の推進に取り組みます。
  6. 多重債務の発生防止に向けた啓発活動に取り組みます。
  7. 高年齢者雇用安定法の改正に伴い、高年齢期における社会水準の確保を目指した取り組みを行うとともに、定年延⻑や65歳以降の雇用機会確保義務化を見据えた就業環境の整備について取り組みます。

4. 環境保全・社会貢献活動の充実をめざして

環境保全・社会貢献といった活動については、世界的規模で小さな力を大きな力に繋げる大切な取り組みであり、関係箇所とも連携を図り積極的に取り組みます。

  1. 地球環境保全への意識醸成と併せ、電力総連「地球を救うCOCOちゃん運動」にも積極的に取り組みます。
  2. 上部団体と連携し、全国電力総連ふれあいカンパや重い病気の子供を持った親に滞在支援施設を提供している北海道ファミリーハウスの賛助会員募集活動、さらには、アジアの経済的貧困のため教育機会に恵まれない子供を支援するダルニー奨学金などの社会貢献活動に取り組みます。
  3. 社会貢献活動として、車椅子の寄贈に向けたリングプルの回収活動や海外の医療支援に役立てられる使用済み切手の収集、被災された子供やボランティア育成活動等の支援に役立てられるカレンダー寄贈などに取り組みます。
浜野よしふみ組織内議員

浜野よしふみ組織内議員

5. 電工産業の健全な発展をめざして

電工職場における適正工期の確保や⻑時間労働等の課題について、私たちの考え方や働く仲間の声を国政の場へ伝えるべく、組織内国会議員と連携し、電工産業の健全な発展に向け取り組みます。

また、各地域・自治体でのエネルギー政策等の課題解決に向けては上部団体と連携し、取り組みます。

  1. 組織内国会議員の浜野よしふみ参議院議員、竹詰ひとし参議院議員と連携し、電工産業政策の実現に向け取り組みます。
  2. 上部団体と連携し、各級選挙における支援行動と歩調を合わせた諸活動に取り組みます。

以 上

竹詰ひとし組織内議員

竹詰ひとし組織内議員

組織図

組織図

組織概要

名称 北海電気工事労働組合
略称 北海電工労組
創立 昭和22年10月1日
本部執行委員長 高橋 昭仁
組合員数 1,102 名(2024年度6月現在)
本部所在地 〒003-8531 札幌市白石区菊水2条1丁目8番21号 TEL.011-823-7775 FAX.011-841-0021